みなさんは、「後陣痛」ってご存知でしょうか。
文字から予測できるように、出産後に起こる子宮の痛みのことを言います。
その痛みは人それぞれです。また、一般的に経産婦さん(2度目以降の出産)のほうが痛いとされています。
今回は、そんな後陣痛と、痛みに対する対策ついて紹介したいと思います。
目次
そもそも後陣痛って何?
陣痛が産前の陣痛なら、後陣痛は産後の陣痛と言えるでしょう。
痛みは生理痛のような程度から、陣痛のような激しい痛みまで様々です。ほとんど痛みを感じないママもいます。
自分の後陣痛の強さを予測するのが難しいのがつらいところですが、起こる原因を理解していれば対策が出来ます。
後陣痛は、どうしたら強くなって、どうしたら弱くなるのでしょうか。
後陣痛とは
赤ちゃんが出て行ったママの子宮は、急激に元の大きさに戻ろうと収縮します。
その時の痛みが後陣痛です。
大きくなった子宮が小さくなろうと収縮することのため、帝王切開や無痛分娩でも起こる痛みです。
後陣痛がつらかったママの体験談
後陣痛のつらいママはとても多いようで、体験談が多く投稿されています。
後陣痛が辛くて眠れないほど
母体回復のために眠剤で飲んででも睡眠をーって病院なのに、後陣痛の辛さで寝ても起きてしまう……。
かなりの回復力らしく、それが余計に痛みを……Σ( ̄□ ̄)!— aico@2歳&0M (@ai_co_2015) 2018年8月27日
帝王切開でもめちゃくちゃ痛い……
【ご報告】
8/27無事女の子を出産いたしました!
小さめですが、しっかりとした泣き声で産まれて来てくれました!予定帝王切開なので傷口と後陣痛(後産)がめちゃくちゃ痛いです。
あと写真付きで報告するとほぼ全員が「髪の毛ふさふさだね」と言います。
可愛い我が子を精一杯守っていきます! pic.twitter.com/mpejDxjUKH— 串田えみ (@emi_kushida) 2018年8月31日
後陣痛はほとんどなかった
柑奈の時も初産なのに4時間くらいで産まれたからビックリしたけど、蓮斗は促進剤から約1時間、分娩室入って2回いきんだら産まれたって考えたら2人とも優秀すぎる…それに会陰切開も縫合もしたことないし、後陣痛もほとんどないから薬もいらない(°_°)自分でもビックリするくらいお産に恵まれてる(._.)
— Misaki. (@1105_misaki) 2018年2月23日
このように、ママによって後陣痛の程度は様々なようです。
後陣痛って、経産婦のほうがつらいって本当?
お産は2度目以降のほうが楽だと聞いたことがあるでしょうか?
それは事実で、2度目以降のほうが子宮口、産道が収縮しやすく初産のときよりも短時間で産まれてくる可能性が高いです。
しかし、後陣痛については真逆になります。
後陣痛は大きくなった子宮が小さく、元の大きさに戻る動きが原因で起こる痛みです。
そのため、ストレッチの利く経産婦さんの子宮は初産のときよりも素早く元の形に戻ろうと収縮しますので、痛みが強くなりやすいのです。
後陣痛が強く出る要因
経産婦さんであるということに加えて、赤ちゃんに授乳することも後陣痛が強く出ることの要因となります。
一見子宮の痛みと授乳は関係なさそうですが、授乳を行うと「オキシトシン(射乳ホルモン)」というホルモンが分泌されます。
これはおっぱいを出すホルモンですが、子宮を収縮させる働きもあるのです。
これが分泌されると子宮が収縮するような方向にはたらき、後陣痛を強くします。
ちなみに、オキシトシンは出産時に分泌される、子宮を押すホルモンですので、後陣痛を強くするという効果も納得です。
また、同じ仕組みで子宮を収縮させるお薬を使った場合も、後陣痛を強くする原因となります。
後陣痛はいつまで続くの?痛みのピークは?
痛みはおおよそ出産当日から5日くらいまでとされています。
退院前後にはおさまりつつある場合がほとんどです。
一番痛いのは分娩初日というママが多いようです。
たちまち報告!
8時前に元気な女の子産まれました〜
破水から4時間…2人目ってやっぱり早いね!顔は長女そっくり
まだ分娩室で待機中だけど後陣痛がツライ…でも陣痛よりマシだと思うと耐えられる(笑)
応援リプありがとうございました後ほど返していきますね! pic.twitter.com/9BLGge56gj— 明日葉@2y娘&38w (@ashitaba_ikuji) 2018年9月2日
出産当日は陣痛、分娩時の痛み、後陣痛と立て続けに痛みに悩まされることになります。
後陣痛がつらいときは
後陣痛は産後のママの自然な身体の回復に伴うもので、痛んでも問題ない症状です。
しかし、痛いのは誰だって嫌なものです。少しでも軽く済ませられたらいいですよね。
後陣痛の原因が分かったところで、痛みの対策について考えていきたいと思います。
痛みを和らげる方法
血行を良くすると、痛みが和らぐとされています。
真夏の出産でも、最低限お腹周りを温めるように心がけましょう。
お腹の下にクッションや枕を置き、うつぶせに休むことも効果があるようです。
なるべく楽な体制を心掛け、おなかを圧迫しないようにしましょう。
その他にもマッサージやツボ押しなどの方法がありますが、共通して言えることは「リラックスすること」です。
痛みで動けなくても、他の楽しみを見つけて気を紛らわすことが効果的です。
お薬は飲んでいいの?
痛み止めは服用可能です。
ただ、必ず主治医の指示に従って服用しましょう。
なぜなら、出産後のお母さんにはよくても、授乳中には使いにくいお薬があるからです。
後陣痛は入院中に起こることがほとんどなので、遠慮なく医師や看護師に頼るようにしましょう。
あまりにもひどい場合はどうしたらいいの?
ひどくて我慢できないときは、お薬に頼るのはもちろん、一度授乳を中止してみるのも1つの手段です。
授乳することで後陣痛が強く出ることが多いため、後陣痛が起こっている間だけでもミルクを与え、回復してきたな、と思ったら母乳に切り替えることも選択肢の1つです。
痛くて辛いときは、無理せず専門家に相談しましょう
後陣痛の辛い方は、一般的に経産婦さんが多いです。
経産婦さんは初産のときよりも、早めに退院することもあります。そのため、退院後まで後陣痛に悩まされたり、痛みがずっと続いた場合は自宅で向き合う可能性もあります。
実は後陣痛でなく、別の病気や原因が絡んでいる場合もあります。
そのため、異常なほどにに痛んだり、痛みの期間が長い場合は必ず専門家に相談しましょう。
旦那さんや両親など、周りの協力を大いに得て、うまく後陣痛と付き合っていけるといいですね。
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